原価計算 長坂悦敬
概要

原価計算とは

原価 = 製品をつくるためにかかったお金

製品をつくるときにかかったお金を分類して細かく計算しておかないと、その製品が売れたときにどれくらい儲かるのかわからない!

会社の経営のために原価を計算すること → 原価計算

(例)ケーキ屋

小麦粉、クリーム、チョコレート   = 材料費
ケーキを焼く職人を雇う → 賃金  = 労務費
ケーキを焼くための電気代、ガス代、店舗の家賃、電話代   = 経費

イチゴショートケーキ 50個
チーズケーキ 50個      つくったとする。

直接費

ここで、小麦粉(合計1万円)をイチゴショートケーキに2/5、
チーズケーキに3/5使ったとすると、

材料費は?

イチゴショートケーキ 10,000円 × 2/5 ÷ 50 = 80円
チーズケーキ     10,000円 × 3/5 ÷ 50 = 120円
使った量がわかれば計算は簡単!

間接費

ケーキをつくる経費としてガス代が8000円かかったとしたら、ケーキ一個あたりの経費は?
電気代、賃金、電話代なども ケーキ一個あたりの経費は?
単純には計算できない → “配賦”という手続きが必要。

別の分類方法

原価計算 = 細かく分類して、使ったお金の計算をしているだけ? 何の役にたつのか?

  • 実際原価計算=実際に使った原価を計算すること。決算書をつくるとき大事。
  • 標準原価計算=理想の状態の原価を計算して、実際原価と比較する。コストダウンのための原価計算。
  • 直接原価計算=その製品が採算に合うかどうかチェックするための原価計算。適正な価格を知る。

経理マンだけでなく、営業マンも取引先に見積もりを出したり、販売価格を決めるのに原価計算は必要!

Copyright (C) 2005 Konan University All Rights Reserved.