
第1世代(真空管時代)
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ENIAC
- 開発者
- ペンシルバニア大学のモークリー(下図)とエッカート(1946年)
- 世界最初の電子計算機といわれている
- 構造
- 18000本の真空管、1500個のリレー、7万個の抵抗器、1万個のコンデンサーで構成
- 床面積は100平方m、重量 30トン、消費電力は 150KW
- 真空管の構造
- 電球のフィラメントのまわりにい電極をつけ加えて、整流、増幅、発振効果を実現することで電子回路を構成(下図は実際にコンピュータに使用されたものではない)
- 特性・特徴
- 加減算が2.0μ秒,乗算が3.3m秒という格段の計算速度
- 用途
- 軍事目的で弾道計算(射撃表の作成)、そのほかの多くの計算処理もした
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EDSAC
- 開発者
- ケンブリッジ大学のウィルクスによって作られた(1949年)
- 構造
- 約3,000本の真空管が使われ、消費電力は 12KW、面積は 20平方m(畳12畳)
- 水銀管(写真)を用いてメモリを構成→プログラムをメモリに読込むことが可能になる
- 特性・特徴
- 世界最初のプログラム可変内蔵方式である
- 一連の計算手順の命令を連続的にプログラムの形でメモリに蓄積・逐次読込みして命令を実行
- プログラム内蔵方式(ノイマン型)コンピュータを最初に考案したのはペンシルバニア大学のフォン・ノイマンである
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その他の動向
- IBMにおいても、1947年にリレーと真空管を併用したSSECに始まり、1954年に発表された650に至る実用機が開発
 IBM650
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- これまでの計算機が主として軍用か研究用として開発されてきたが1950年代に入ると、汎用化
- はじめ多数の計算機が出荷された。そして一般のデータ処理をはじめ各種の用途に供され、産業の発達、経済活動の向上に大きく寄与し現代の計算機時代の幕開け
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