human and environment
11. 連立方程式Ta 、Ts について解くこと
- 私たちの住む地球 - 太田 雅久
これらの2つの方程式にはTa及びTs の一次と四次の項が含まれていて、かつ互いに結合しているので解析的には容易に解けない。従って、計算機による数値解法を用いる。 S、σはその値がわかっている。 地表の温度を変動させる原因となるパラメータは as :地球表面の反射率、通常0.11が用いられる。 (もし森林を伐採するとこの値は変化する) ta :大気層の太陽光に対する透過率、通常0.53。 (火山の爆発が頻繁に起こると、微粒子が大気層にまざり、この 値を小さくする) aa :大気層の太陽光の反射率、通常0.30。 (大気中の微粒子の量、水蒸気の量で変化する) aa' :大気層の赤外線に対する反射率、通常0.31。 (CO2など温暖化ガスが増えると反射率が微妙に変動する) ta' :大気層の赤外線に対する透過率、通常は0.06。 (CO2が増加すると、赤外線は宇宙に向けて透過しにくくなり、 この値は小さくなる。) これらのパラメータを現在値から少し変化させることで地表温度Ts 及び大気層の温度Taがどれ位変化するかを求めることができる。 |