human and environment
17. エネルギー源の選択について、演習 B
- 私たちの住む地球 -  太田 雅久

地表温度の上昇は主としてCO2による温室ガスの効果が議論の対象にされている。もし、CO2の放出量を抑制しようとすると化石燃料の使用を削減しなけらばならない。これに代わるエネルギー源として、どのようなものがあるのか。太陽光に源をもつ再利用可能エネルギーが注目されている。

  ・太陽光そのものを直接電気エネルギーにかわる方法。
  ・太陽光を利用して水素を作る方法。
  ・風力を利用する。
  ・水力を利用する。
  ・海流のエネルギー(潮力)を利用する。

   或るいは、

  ・核燃料を用いる方法(原子力発電)

これらはすべてCO2を放出するものではないが、実用化に向けて、多くの技術的問題を含む。

エネルギー危機
・現在(1999年)の世界人口は60億である。
・増加率は35年ごとに25倍である。
・人口増と生活基準の向上にともなうエネルギー需要の増加率は
 一年で約5%である。(14年ごとに2倍となる)
・電力は消費エネルギー全体の約25%で電力消費の上昇率は一年で7〜10%。
・消費エネルギー源の推移(単位はTW:テラワット、109kw)

  1980 1995 2000
石油 4.1 4.6 5.2
石炭 2.4 3.0 4.1
ガス 2.0 2.6 3.3
水力 0.6 0.8 1.6
原子力 0.6 0.8 9.4
 (J.Holder,Pugwash Newsletter,January 1996) 


1995年の消費エネルギーの合計は13.4x109kwで世界人口の5.3x109で割ると、一人当たり平均2.3kw(連続)になる。先進国ではこの1直が10kw(連続)になるところがある。(注:1cal=4.2J(ジュール)、1W=1J/s、1kwh(キロワット時)=850kcal)

最も主要なエネルギー源である石油と石炭の消費可能な期間をグラフにする。縦軸は任意のスケールになっている。石油の消費可能期間が極めて短いことがわかる。



2500年で急速に延びている原子力の各国の依存度をグラフにする。


Fig 5.1. Nuclear energy generation in 1996.(Reproduced fron "Energy,Electoricity and Neclear Power Estimates for the periods up to 2013" (July 1997 Edition)by kind permission of the International Atomic Energy Agency,Vienna).