human and environment
1-9-2. 地球サミットの意義と限界
- 環境法・環境政策 - 大久保 規子
- A. 何が争われたのか
-
(1) 途上国対先進国
途上国と先進国の間では,トランスナショナルな人権同士の激しい対立がありました。
(2) 先進国対先進国
ステップ1
同じ先進国の間にはどのような対立があったのか考えてみましょう。
- B. SDとは何か
-
ステップ1
サスティナブル・ディベロプメント(SD)とは具体的にどのようなことか,考えてみましょう。
- C. 先進国の責任
-
(途上国の主張)
汚染者負担原則→現在の問題を引き起こした先進国が責任を負うべき。
途上国には発展の権利がある。
(先進国の主張)
地球環境問題は,人類共通の問題である。
(会議での合意)「共通だが差異ある責任」
例:温暖化防止に関しては,次の原則が示された。
・温暖化は人類共通の関心事。
・すべての国が共通に有しているが差異のある責任を負う。
・先進国は,途上国に対し,資金援助や技術援助を行う。
- D. 地球サミットの成果
-
(1) 合意促進のための手法
枠組条約方式
条約では,合意できる大枠のみを定め,詳細は,締約国会議,議定書等により具体化する。
ソフトロー方式
ガイドライン,宣言など。法的拘束力はないが,事実上の影響力あり。
(2) 採択された条約,宣言等
・環境と開発に関するリオ宣言
・アジェンダ21
・気候変動枠組条約
・生物多様性条約
・森林原則声明
|