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第4話 |
大赤字ですっかり困り果てたナベちゃんが、会社の取締役でもある父親に恐る恐る決算を報告すると、父親は床の間から古い和紙の包みをとってきてナベちゃんの前に置きました。 包みを開けてみると、よい香りのする爪の先ほどの木片が2つ出てきました。堺の叔父さんの家の蔵で見つけたお香だということですが、なんでも東大寺の正倉院に古くから伝わる名香[蘭奢待](らんじゃたい)の一部で、天正年間に織田信長から鉄砲代金として受け取って、そのまま放っておいたものらしいとのこと。 さぁ、ナベちゃんはこの名香を売って資本金を増資することができるのでしょうか…
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