第15話 　大平21年、個人向けの会員制お祓いサービス業へ参入したナベちゃん。ちょうどそのころ、携帯電話を通じて感染する新種のチェーン・ボイス・ウイルス《あきちゃんだよ〜ん3号》が猛威を奮いはじめ、街角で急に陽気に歌い出す人が増え出しました。このため、新事業は順調に顧客をつかみ、ホワイト・ラビットの業績はめざましい改善を見せました。 　ナベちゃんは新規事業の強化のために、急いで従業員を100人に増やしましたが、今度は社内のコミュニケーションがうまくいかなくなり、お客さんからのクレームが増え始めました。 　困ったナベちゃんは、久美子の好物の神戸名物・六甲山煎餅を携えて仙台に飛び相談したところ、久美子は社内の組織の見直しが必要だと…。