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 事業部組織の導入など社内体制を整備したホワイト・ラビットですが、大平22年の3月頃から売上の伸びが再び鈍化。 パソコン・プロテクターに次ぐ第2の柱として育ってきた会員制お祓いサービス事業も、後を追って参入した大手生命保険会社が似たようなサービスで攻勢をかけてきているため、今ひとつ勢いに乗り切れないでいます。
 これと言って対策を思いつかないナベちゃんは、大平23年の春、嶋蔵泰子と二人で東武東上線にゆられて、国営武蔵丘陵森林公園に花見に行った折り、何か名案はないかと相談してみました。すると泰子は、構造的な原因はホワイト・ラビットの社会的信用が足りないことだという。そのため顧客の開拓にも手間がかかり、良い人材も集まらないので、サービスの質も上がらないという悪循環になっています。社会的信用を得るにはどうすればいい…?