損益分岐点の算出

 次の資料から損益分岐点を求めてみましょう。

A社の3年間の時系列データ(単位:万円)
年度売上費用固定費変動費変動費率損益分岐点
当期100,00095,500 (     )72,000(     )(     )
前期98,00094,000 (     )70,000(     )(     )
2期前85,00093,500 (     )68,000(     )(     )


解答のためのヒント
 損益分岐点は、収益と費用が等しくなって利益がゼロとなるような売上高(数量)をいいます。
したがって、損益分岐点では次の関係が成り立ちます。
 売上高=固定費+変動費率×売上高
この関係から
 損益分岐点売上高=固定費/(1ー変動費率)
が導かれますから
上記の表から固定費の額と変動費率(売上高に占める変動費の割合)を求め、損益分岐点となる売上高を求めて下さい。




 2人はとりあえず食事でもと、久美子がよく行く駅ビルの地下にある牛タンのお店「唖漢兵衛」へ行きました。
 お店自慢のテールスープをすすり、程良く焼けた牛タンをつつきながら話を聞くと、仙台の名門・北東大学の経済学部で学んでいる久美子も、やはりゼミの演習で(株)ドラゴンという会社をつくり、心霊写真撮影用デジタルカメラ[独眼竜]を東京市場で販売するために、マーケット・リサーチに行っていたとのこと。
 ナベちゃんの話に同情した久美子は、[独眼竜]の経験をもとに、マーケット・リサーチとマーケット・セグメンテーションのやり方、損益分岐点の計算方法など、事業計画の策定の仕方を丁寧に教えてくれただけでなく、[氷川流パソコン・プロテクター]の売上を伸ばすための秘策を授けてくれました。

 その秘策とは、『独眼竜と氷川流パソコン・プロテクターのジョイントTVCM』を関西地区限定で展開するというもの。心配していたCM料金も、外交官をしていた久美子の父親が(株)Japan Broadcasting Companyの役員に天下っていたこともあって、特例で36回の分割払い(!?)にしてもらうことができました。