泰子の案は、財務内容も良くなってきたので、株式を公開したらどうかというものでした。そして、嶋蔵精機と大日本銀行にそれぞれ5%くらいの株式を引き受けてもらい、安定株主になってもらう―。そのためには、ディスクロージャーも必要になるし、公認会計士による外部監査も受けないといけません。
ナベちゃんは泰子の勧めにしたがって、大平23年の夏から株式の公開準備に着手しました。大洞証券のサポートもあって公開準備は順調に進行し、ホワイトラビットは創業9年目の大平24年9月1日に、めでたく大阪証券取引所二部に株式を上場することができました。これでナベちゃんもそろそろ大学を卒業できるかな…? |