表I-２¹¹

　表I-２は、過去33年間の兵役拒否者の認定申請の推移をグラフに表したものである。1968年から徐々にグラフに変化が見られる。兵役代替役務者の数は増加の一途をたどっているのである。この現象は学生運動とベトナム反戦運動の影響からだと言われている¹²。またこのグラフで一番の急激な増加である1991年は、湾岸戦争の影響からか、前年度に比べ２倍の15万人に上っている。2003年12月現在、104500人が兵役を拒否している。これはドイツの18歳男性の半数以上を占める。ピーク時に比べて今では傾斜傾向にあるように伺える。しかしこれは兵役代替役務者が減ったとは一概に言えない。ドイツでも少子化の影響で18歳の男性の数が減ってきているため、このような減少になっていると考えられる。