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4-5-1 番組制作街道
他国の兵役拒否

 現在、憲法で兵役を拒否することが認められている国は、ドイツだけでなく、韓国・イタリア・オーストリア・ギリシャ・スイスなどが挙げられる。日本でも日露戦争からアジア太平洋戦争にいたる期間に10名あまりの兵役拒否者がいたといわれている。そのほとんどがキリスト教を信仰していた日本人である。アメリカの兵役制度を例に挙げると、職業軍人としてイラクへ行っていたアメリカ人兵士が、自分の目の前で民間人が殺される姿を見てイラクのアメリカ軍基地から脱走し、「油で駆動される戦争に参加するのはいやだ」、「元の基地に戻らなければならないのなら、私は刑務所へ行く」13と兵士は話している。という記事が掲載されている。以上、ドイツの兵役制度・兵役拒否を軸に、日本の兵役拒否の例と現在のアメリカの兵役拒否者について概観した。


13 “G.I. Says He’s Prepared to Go to Prison”. 16 Mar., 2004. New York Times. The Associate Press, http://www.nytimes.com/aponline/national/AP-Anti-War-Soldier.himl(2004年3月18日閲覧)

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