5-1-4 フィールドワークの始まり―関心を言葉にする
チェックリスト例
*学生が提出した課題(1)レポートをみて気がついたことを、課題(2)レポート作成にそなえてアドバイスする
□ 研究テーマタイトル
- その時々に考えているテーマの趣旨、研究対象を端的にあらわす、具体的なタイトル―サブタイトルの組み合わせを考えましょう。「○○について」といった大きなタイトルになっていませんか。
□ 研究テーマの説明
- この課題の目的は、研究テーマを模索し、具体的にすることです。そのための情報収集のプロセスとして課題(1)では、文献、資料リストをつくりました。とりあえずどのようなテーマ、問題、方向性が見えてきましたか。課題(2)では、あなたがこれから取り組もうとしている研究を、文章にして説明してみてください。漠然としていても、今考えていることを、言語化しようと試みることが大切です。
□ 文献、資料リスト作成の表記方針をたてていますか
- 文献・資料リストの表記方針を決めてください!無秩序に並べておくと、今後、文献、資料数が増えてゆくなかで、混乱をきたします。社会調査工房オンライン、7 表現の方法、をおおいに参考に。文献一覧の場合、論文タイトルは「 」(頁も必要)、書籍タイトルは『 』。出版年もお忘れなく。
□ 文献、資料リストを分類、整理してみましょう
- リストの内容を分類してみるのも、アプローチの方法、調査課題を探るうえで役に立ちます。
- リストを利用して、図書館で実際に文献を次々と手にとってみましょう。その文献にはさらに参考文献一覧がついているでしょう。1冊の本から新たな関係図書、資料が見つかるはずです。
□ あなたの研究にとっての基本文献はみつかりましたか
- ほとんどの研究テーマには、先行研究があります。先人の方法論、研究内容は、あなたの調査研究の手引きとなります。先行研究を知ったうえで、一歩前へ、あるいは異なる方向からのアプローチが可能です。基本文献(あなたの研究にとって核、軸、ステップとなる文献、資料)は精読しましょう。
□ 資料の性格、質をよみとる
- 調査研究対象を多面的に知るうえで、雑多な情報に多くのヒントが隠れています。なかには、それ自体が分析対象となる資料も含まれています。リストアップした文献、資料の性格、質を読み取ってゆきましょう。
2005年カルチャー領域特論II講義資料より
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