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原価計算 李 健泳
第13章 戦略的原価計算

13-2  意思決定の類型

意思決定を行うためには、「問題を認識して明確にすること」から始めなければならない。すなわち、「問題の性質」を明確にすることである。この視点では、繰り返しておこる問題を対象にする意思決定(反復的意思決定)と以前におこったことがない問題を対象にする意思決定(非反復的意思決定)に分けられる。典型的な反復的意思決定の問題に「経済的発注量の決定」がある。一方、非反復的意思決定は、短期的な問題を対象にする業務的意思決定と長期的な問題を対象にする構造的意思決定に分かれる。典型的な業務的意思決定の例に、内製か外注か、特別注文を引き受けるか否か、追加加工すべきか否かなどの問題を対象とするものがある。他方、典型的な構造的意思決定の例には、意思決定の影響が数年におよぶ投資計画がある。

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