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modern asian economy
9-1. 「10年不況」の日本と躍動的なアジア
担当:甲南大学 高龍秀<コ・ヨンス>


1991年のバブル経済崩壊から、日本経済は長期不況に陥っています。その後2002年にかけて年平均成長率は1%に満たない状況です。

一方でアジアでは、タイ、韓国などは97年の通貨・金融危機に陥りながらも99年からV字型回復と呼ばれる急速な経済回復を見せています(図1参照)。さらに、中国はアジア危機の期間も含めて、90年代半ばから今日まで、年7−8%という高度成長を続けています。

21世紀に向けて、日本は先進国の中でも最も少子高齢化が進み、否応なく成長低下を余儀なくされる一方で、比較的若い国であるアジア諸国は躍動的な成長が予測されています。

日本にとって、周辺のアジア諸国の躍動は、脅威なのでしょうか。それともアジアの躍動を日本自身の経済回復に活用する手段はないのでしょうか?

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