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modern chinese economy
はじめに
担当:甲南大学 青木浩治 藤川清史


 改革・開放へ中国の舵取りを大きく切り替えた立役者はケ小平でした。彼は1976年に三回目の失脚を経験した後、1977年に復権、その後実権を掌握します。そして1978年12月18日に開かれた中国共産党第11期中央委員会第三回全体会議(通常、「中共第11期三中全会」と呼ばれます)において毛沢東の時代を席巻した「階級闘争」に終止符を打ち、「経済建設」へ邁進することが決定されました。これが現在まで一貫して追及されている「改革・開放」の幕開けです。この章以下では、改革・開放転換後の中国経済の大きな流れを解説していきます。なお、以下では1949年10月の建国から1978年12月の中共第11期三中全会までの期間を「社会主義計画経済の時代」もしくは単に「計画の時代」、それ以後を「改革・開放の時代」と呼ぶことにします。
ケ小平
ケ小平
(毎日新聞提供)

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