マーケットセグメンテーション マーケティング管理論

 市場の参加者である消費者には、いろいろな選り好みがあるため、均質ということはありません。マーケティングを行う際は、平均的な市場参加者を想定すればいいというわけではありません。平均的な消費者は存在しないので、すべての人にとって不満足な商品を提供するという危険性もあります。このため、市場参加者の特性を分析して市場を分割する市場細分化すなわち、マーケットセグメンテーションする必要があります。

 マーケットセグメンテーションの方法には、人口動態変数(=デモグラフィック変数)を軸とするものと、ライフスタイル等の行動変数(=サイコグラフィック変数)を軸とするものがあります。

 前者は、性別・学歴・所得・職業・社会階層・地域等が含まれ、客観的な刊行物のデータから調査することができます。
 後者は、生活価値観・ライフスタイル・ブランド・ロイヤルティ等が含まれた主観的なデータのため、消費者に対する調査が必要です。
(大塚 晴之)