不況期の経済 企業の経済学


 不況の原因は総需要が不足していることです。
 消費需要、投資需要が低迷し、資本設備や労働者は過剰という状況です。

 金融市場は、将来の収益に対する悲観的な見方から証券投資がされず、貨幣ばかりを持つと言う、流動性の罠の状況にあります。
 証券価格とは逆の相関関係を持つ金利は、最低水準ですが、低コストでも企業は投資をしません。需給関係から物価は低下し、実質、負債残高が増大して経済は悪化の一途をたどります。

(大塚 晴之)