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quantum mechanics
1-4. プランク分布
- 漸近式の出し方 -
量子力学 - 太田 雅久

 ある極限での式の形を調べたり、ある条件のもとで近似式を作ったりする場合に、関数をべき級数に展開して有効な次数で採用することをよく行います。
今の場合、kT≫hνではhν/kT≪1となりますからehν/kThν/kTのべきに展開します。

次の展開式を参考にします。

hν/kT

xに対応する量が1より小さいので

hν/kT

の近似を採用します。

、kT≪hνまた の場合はhν/kT≫1ですので、hν/kT≫1は1に比べて大変大きな量になります。従って、

数式

と近似しています。

 他によく使う近似式をあげておきます。
xが非常に小さい場合

数式

x=0のまわりのテーラー展開で確かめてください。
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