← 戻る
quantum mechanics
4-6. 無限に深井戸型ポテンシャルの
定義区間と解の種類
- 対称ポテンシャルでの解法 -
量子力学 - 太田 雅久
数式で定義されたポテンシャルの場合と途中までは同じです。シュレディンガー方程式は

数式

で、この方程式の独立な解は

数式

と同じです。
異なる点は境界条件です。

数式

に変更されます。
一般解は

数式

です。これに境界条件を適用して、C1,C2,kを決めます。

数式 ---------(1)

---------(2)

(1)、(2)をそれぞれC2について解くと、

数式 ---------(3)

---------(4)

となります。これは数式つまり

数式

でなければならないことを意味しています。つまり、

数式,数式

よって、数式となって、数式の場合と同じ結果になります。
この結果を(3)又は(4)に適用しますと、

数式

n=1,3,5,・・・のように奇数の場合はC2=C1

n=2,4,6,・・・のように偶数の場合はC2=-C1
C2=C1の場合

数式

となって偶関数の解となります。
C2=-C1の場合

数式

となって奇関数の解となります。
← 戻る