その他
対数グラフを使うとき 下記の3パターンで左右のグラフは全く同じ点をプロットしたものである。左側が方眼グラフ、右側が対数グラフである。全く同じ点にもかかわらず、対数グラフの方が関数系が非常に見やすいことに注意して欲しい。
片対数グラフの傾きから関数y=Aexp(Bx) の定数A, Bを求める方法
片対数グラフにプロットする事は、方眼グラフでlog10yを縦軸にとることに等しい。 したがって
log10y = log10(Aexp(Bx))
これはlog10yがxに関する一次方程式の形をしていることを示す。したがって傾きが(Blog10e)x=0でのy軸との切片がlog10Aとなる。対数グラフでの傾きは直線上の2点( x1 , y1 ),( x2 , y2 )を考えればすぐに求まる。= log10A + B x log10e = (B log10e) x + log10A 傾きの定義より傾きSは
S = ( log10y2 - log10y1 )/x2 - x1
である。したがって
B log10e = S
B = S/log10e
となり傾きが求まる。ショットキーダイオードの電流電圧特性は
I=I0exp(qV/nkT)
である。今実験でIとVの関係が求まった。この式でq: 電子の電荷の絶対値 k: ボルツマン定数 T: 絶対温度(本実験の場合室温なので300Kとおく) n: 理想係数 I0: 逆方向飽和電流 である。IとVを除いた記号のうちI0 とn以外は定数である。したがってグラフの傾きから上記の説明を利用して、理想係数n,y軸との切片から逆方向飽和電流I0 を求めることができる。 |