1.質問文は大いに「盗む」べし??
質問紙調査について学ぶとき、調査票の構成のしかたや、質問文や選択肢の作り方についてまずひととおり学ぶ。しかし、いくら仮説を立てて、調査項目を決めて・・と言われても、なかなかそう簡単にはいかないものである。もちろん自分のオリジナルな調査票や質問文を作ることは大事なことであるが、同時に過去に行われた調査ではどのようなことが質問されているのか、またどのような結果が出ているのかを知ることも大事である。(学ぶ=真似ぶ) たとえば、
このように、一定の形式があるので、過去の研究との比較や追調査が行ないやすいことは、質問紙調査など量的社会調査の一つのメリットである。したがって、先行調査の質問文をよく見て、自分もそれを使ってみること(盗んでみる?こと)は悪いことであるどころか、科学的にも有意義なことといえよう。 ※図書館で、様々な質問紙調査の内容と結果がのっている書籍や資料を検索してみよう。また、各ゼミの先輩たちが残した卒論やゼミ論も見せてもらって参考にしよう。(その際、成功例だけではなく、失敗例からも学ぼう。) 2.で、「盗む」前と後で比べてみよう
(例題)「質問紙法にもとづく社会調査データベース(SRDQ)」を利用してみよう。
このSRDQは、過去に日本で行なわれた社会調査(質問紙調査)について、結果の数値データにいたるまでをオンラインで公開する本格的なデータベースである。 インターネットのブラウザーから、下記のサイトにアクセスしてみよう。 「質問紙法にもとづく社会調査データベース」 http://srdq.hus.osaka-u.ac.jp/
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