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9-11 【補論】デジタル・ストーリーテリング
9-11-6 甲南大学文学部社会学科の授業でのDSTの試み


DSTワークショップで最も重要なのが、参加者が自分の物語を語るストーリー・サークルです。それは、単に人が集まって話すというのではなく、自分の心を開き、心の奥底に眠っている物語を引き出すという点が重要です。それは、最終的なDST作品の完成に向けたテーマを探すという営みでもあります。後に控えるコンピューターでのDST作品制作という課題を参加者が一緒に乗り越えることで参加者間での対話が深まり、親密な関係性が生まれます。

このようなDST実践の効果に着目し、甲南大学文学部社会学科では、授業科目「創作過程論」で2014年度からDSTワークショップを取り入れた授業を行っています。授業工程は以下のようになっています。実習での作業は、先に述べた「動画による表現」で説明した動画制作のプロセスと同じです。

創作過程論 授業工程

授業で制作されるDST作品は、学生の個性が反映されたユニークなものばかりです。以下に、実際に制作された作品を2点紹介しておきます。

2016年度最優秀作品

2017年度最優秀作品


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