社会調査工房オンライン-社会調査の方法
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9-11 【補論】デジタル・ストーリーテリング
9-11-5 様々な分野でのDST活用


現在、DSTは様々な分野で活用されています。オーストラリア・メルボルンの近代映像センター(The Australian Center for the Moving Image、以下ACMI)は、様々な組織と連携して、DSTワークショップを展開しています。
たとえば、西メルボルン郊外の若者を支援する団体、ウエスタン・チャンスイズ(Western Chances)とのプロジェクト「西の物語:未来への表現(Western Stories: Expressions for the Future)」では、若者たちは、普段は語らない物語をDSTワークショップへの参加を通じて表現しました。若者たちのDST作品の一つに、キューバから移民してきた両親を持つ若者が自分のルーツについて語った「故郷か墓か(Homeland or Tomb)」というい作品があります。

また、2006年から2007年にかけてヴィクトリア州のギップスランドで起こった山火事の被災者との共同作業「灰の中から:ギップスランド山火事06−07の物語(From the Ashes: Stories from the Gippsland Bushfires 06-07)」のワークショップでは、断続的に69日間続き、100万ヘクタールが焼かれた山火事の時に感じた不安などの感情を参加者たちは共有し、コミュニティの回復を感じることができたといいます。

⇒ 参考:ACMIのホームページ https://2015.acmi.net.au/collections-research/community-engagement-projects/digital-storytelling/


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