等級別総合原価計算(class cost system)とは、同一工程において、同種製品ではあるが形状、大きさ、品質などの違いにより、等級別に分けられる製品(等級製品)を大量に生産する企業で用いられる原価計算である(原価計算基準22)。
各等級製品の完成品原価は、等級製品別に等価係数(equivalent coefficient)を設定し、つぎの計算式から求める。この計算方法では、等級製品を区別することなく一括して計算した完成品原価(結合原価)を、積数の比にもとづいて各等級製品に按分する。
各等級製品の積数 = 各等級製品の等価係数×各等級製品の完成品数量
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