(4) 分析感度がよく、試料量が少なくてすむこと
例えば発光分析法によれば、数ppmの元素なら容易に定量でき、また最近問題化している大気汚染に関してはガスクロマトグラフ法やガスクロマトグラフ質量分析法によれば、空気中の有機汚染物質に対し濃縮操作なしでppb
7)の桁まで定量された例がありますし、放射化分析や質量分析ではさらにそれ以下の元素や化合物の検出も可能です。機器分析法すべてが必ずしもそのように感度がよいとはいえませんが、一般に分析感度のすぐれているものが多く、また試料量が少量で足りる場合が多いと考えられます。
Key word ppm、ppbはparts per million, billionの略で100万分率、10億分率を表わします。現在ではppt (parts per trillion、1兆分率) の桁の成分でも検出可能な方法があります。