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環境計測のための機器分析法 茶山健二
3章 蛍光分析 物質を光らせる
3-5  消光作用
 蛍光が弱められるような作用を消光作用(quenching)といい,分子同士の衝突や異種または同種の励起-未励起分子間の非衝突エネルギー移動により生じるので,蛍光物質濃度が高くなると起こりやすくなります。この現象を濃度消光といい,との直線関係を悪くする原因となります。また,一重項と三重項の混合やエネルギー準位の接近の程度,化学種の常磁性などによっても起こる事が知られています。溶煤も大きな影響を与えます。
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