7-4 7-6
環境計測のための機器分析法 茶山健二
7章 クロマトグラフィー 流れで分離する
7-5  ガスクロマトグラフィー [GC]
 GCは移動相に気体(キャリヤーガスという)を用いるカラムクロマトグラフィーで、一定流量のキャリヤーガス(carrier gas)流中に試料を注入します。注入された試料は気化してカラムに運ばれ、各成分に分離され、検出器で検出されます。このように、試料成分は気体にして分析されるので、分析できる操作温度で安定な気体となり得る物質でなければ直接分析の対象とはならないという制限があります。しかし、GCは分離能が高く、高感度で迅速、簡便であるという特徴を有していて、また、コンピューターによるオートメーション化も行われています。
図7・6 ガスクロマトグラフの概念図
7-4 7-6