誘導体化ガスクロマトグラフィー
GCは揮発性の乏しい物質や不揮発性物質ではそのまま直接分析することはできず、適当な揮発性物質に変換してGC分析する誘導体化が行われています。この誘導体化反応の際に、特定の検出器に高感度に応答する部位を導入すれば高感度分析が可能となります。ECDに対して、このような目的の誘導体化がよく用いられています。
ところで、ガスクロマトグラフ系内で反応させる場合を反応ガスクロマトグラフィーといい、特定成分の消去、熱分解をはじめ種々の反応が使用されています。このような手法により、GC適用範囲の拡大や高感度分析への応用がなされいます。
表7・7 誘導体化反応の例
誘導体化反応 | 適用例 |
シリル化 | アルコール、カルボン酸、チオール、アミン |
エステル化 | カルボン酸 |
アシル化 | アルコール、チオール、アミン |
エーテル化 | アルコール |
キレート化 | 金属イオン |