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modern asian economy
1-3. 1995年までは、ドルに連動する為替制度が有利だった
担当:甲南大学 高龍秀<コ・ヨンス>


1985年9月 プラザ合意
⇒これ以降、ほぼ95年まで円高・ドル安が進展。
・ドル安の進展:ドルに連動したタイなどアジアの通貨が相対的に割安。輸出有利。
・またドルに連動:外資に為替リスクが無いことをアピールでき、外資導入にも有利。

1995年4月 1$=80円という史上最高の円高・ドル安
・その後、円安・ドル高に反転⇒高いドルに連動し、アジア通貨が割高に。
・さらに中国が1994年に元を切り下げ。
・しかし、他のアジア諸国(タイ、韓国など)は、97年まで通貨を切り下げなかった。
⇒1996年以降の輸出の停滞<図3>。経常収支赤字の拡大。

以上の説明は、ドル連動型の為替レートにより、1995年以降、輸出が停滞し、「経常収支」の赤字が拡大したという、「経常収支」のレベルの説明です。

<図3>アジア4カ国の輸出増加率
<図3>アジア4カ国の輸出増加率
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