■	97年に短期間に大規模なグローバル・マネーの流出 (資本収支の流出)が見られました。 この資本の動きにより、ウォンが急落しました。それは、次の二つの形態で現れたといえます。

(i)	韓国は危ないと見た先進国銀行が短期外貨融資を回収 ・＜図8＞のように、ロール・オーバー比率が急落しました。 ・債務返済を迫られた韓国金融機関が韓国の為替市場でウォンを売りドルを買って返済 ⇒大量のウォン売り。
(ii)	韓国のリスクを警戒した先進国投資家が韓国の株式等証券を売りドルに換え回収 ・外国人による株式・債券などの証券投資 ⇒ポートフォリオ投資の流出、大量のウォン売り。

⇒韓国に対するS＆Pなど格付け機関が格付けを引き下げ、株式市場では株価が急落しました。