← 6-1
7-1 →
modern asian economy
6-2. 1998年10月「新宮沢プラン」
担当:甲南大学 高龍秀<コ・ヨンス>


■1998年10月アジア蔵相・中央銀行総裁会議で、宮沢蔵相が「新宮沢プラン」を提唱。
アジア危機5カ国に、総額300億ドルの支援。⇒<表4>
実体経済回復のための中長期の資金支援が150億ドル+短期の資金需要のために150億ドル

<表4> 新宮沢プランの実行状況:2000年2月まで
  中長期の資金供与 短期の資金供与 合計 保証など
インドネシア IMF信用供与との並行融資10億ドル相当を円で融資等   29.3億ドル  
韓国 アンタイドローン23.5億ドル相当を円で融資等 短期金融ファシリティ最大限50億ドル 83.5億ドル  
マレーシア 輸出産業支援ツーステップローン5億ドル相当を円で融資等 短期金融ファシリティ最大限25億ドル 43.5億ドル 貿易保険など12.6億ドル相当を円で
フィリピン フィリピン開発銀行を通じた民間部門育成融資5億ドル相当を円で融資等   25.0億ドル 5億ドル相当を円で
タイ 製造業支援融資7.5億ドル相当を円で融資等   28.7億ドル 貿易保険5億ドル相当を円で
合計 135.0億ドル 75.0億ドル 210.0億ドル 22.6億ドル
日本の財務省のホームページ:http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/frame.html )

(1) アジア中央銀行間で外貨準備を融通しあう協定:通貨スワップ協定
⇒2000年5月 タイのチェンマイで開かれた、ASEAN+3蔵相会議で、二国間の通貨スワップ協定のネットワークをアジアで築くことをめざす「チェンマイ・イニシアティブ」で合意しました。
(2)シンガポール・韓国と自由貿易協定(FTA)を結ぶことを交渉・合意。
(3)長期的に「円の国際化」を展望する政策を進めています。

など、アジアとの関係を強化する経済外交を展開しています。
← 6-1
7-1 →