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quantum mechanics
1-3. プランク定数
量子力学 - 太田 雅久

 振動数νの振動子のもつ可能なエネルギーが微小なエネルギーεを単位として ε.2ε.3εしか持ち得ないとすると、温度Tでの平均エネルギーはボルツマン分布を仮定して、

数式

この量は温度が高いところで 数式 に近づきます。つまり、量子系において(つまり、振動子のもつ可能なエネルギーがεの整数倍で、連続ではない場合に)、温度の低いところでエネルギー等分配則が壊れている事が理解できます。

この微小エネルギーεを振動数νと結びつけるのに導入された定数hプランク定数です。

ε=hν

h2π で割ったほうを使うことがよくあります。

数式

扱っているエネルギーが微小であったり、温度とボルツマン定数の積(エネルギーの次元をもつ)kTが充分に小さかったりする場合、つまり、hの値を無視できない現象を扱う場合に量子力学の枠組が必要となることが理解できます。

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