
,

がともにシュレーディンガー方程式の解であるとすると、
これらの両辺を加え合わせて、
と書くことができて、

もまたシュレーディンガー方程式の解になっていることがわかります。
このことを、「波の
重ね合わせが可能である」といいます。
詳しくは線形性、
線形演算子のところで包括的に学習します。

,

は波動関数ですから、振幅と位相を使って表現できます。

,


,

はそれぞれの振幅、

,

は位相です。これらはすべて

と

の関数ですが、ここでは省いています。

と

の波を重ね合わせてできる波はどんな振舞いをするでしょうか?
左辺の第3項は

関数で、
位相に依存して振動する項です。これを
干渉項といいます。
単に

になっていないことに注意してください。
量子力学では2つの状態が重ね合わされると干渉を生じます。この式はそのことを表わしています。