光は電磁波の一種で電波と同じ波である。従って光は波長と強度が重要となる。しかし量子論的には電子が波の性質を持つのと同様に光は粒子としての振る舞いをする。この粒子のことを光子またはフォトンと呼ぶ。この様に考えれば光は光子エネルギーと光子数が重要となる。真空中での光の速度cは不変であるからは光の波長をλとすると振動数νはν=c/λとなる。光電効果の実験からプランク定数をhとするとフォトンのエネルギーEはE=hν=hc/λとなる。フォトンのエネルギーは普通eV単位で表される。光の強度はフォトンの数でありフォトンのエネルギーと強度は全く違う意味なので注意する。
今、図2−7−2のような試料を考える。半導体に光を照射せずに電圧
Vを印加したときに流れる電流Iは電子数nに比例し

(式8)
となる。ここで
G0は半導体の電気伝導度、
μeは移動度、
qは電荷、
Aは断面積、
Lは長さである。いま光励起によって単位体積単位時間あたり
g個の電子を励起させたとする。励起された電子は永遠に伝導帯に存在するわけではない。そこでその寿命を
τeとすると光励起によって増加した電子数
Δn は

(式9)
となり電流の変化は

(式10)
となる。一方電子の速度は

(式11)
電子が半導体を
L だけ走行するには
τd = L/Ve だけ時間がかかる。従って

(式12)
となる。ここで
gAL は半導体内で単位時間あたり発生する全電子数を表す。従ってこの式から発生した電子数の
τe/τdが光電導効果に寄与することになり、この
τe/τd を利得係数
G という。
Gは表現を変えると

(式13)
と表すことができる。