いよいよ面接の実査を行なうことにする。それは実際にフィールド・ワークを行なって、面接の経験を直接に体験することである。すでに面接の準備や面接の手順について解説してきたわけであるから、それに忠実にしたがって行なえば、別に戸惑うことは何もない。
と同時に、先ほどの面接の練習(その2)は、練習とはいうものの、ある意味ではすでに実査を経験したようなものである。したがって、不安がる必要など、まったくない。できれば、大学のキャンパス内での面接調査の実施を考えてもよい。経験からいくと、大学内であれば、前もって授業の一環であることを周知徹底させるのに容易である。たとえ多忙な職員に面接することになったとしても、面接拒否の体験もそれなりに有意義な経験であると言えるからである。
もちろん、近辺の商店街に出かけて面接調査してくるということも可能である。この場合にも、面接の基本的手順にしたがって面接を行なっていけばよい。以下に、実際に面接調査を行なって、各自にまとめた参考例(甲南大学の社会学科の学生の提出したもの:常時、改定掲載)を示しておきたい。
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