社会調査工房オンライン-社会調査の方法
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4-6 学科紹介パンフレット制作体験記
4-6-4 Adobe® InDesign® の使い方


 パンフレットの作成で使うのは、Adobe® InDesign® というソフトです。これは一般に「DTP(デスクトップ・パブリッシング)」用ソフトと呼ばれ、雑誌編集者なども使うプロ向けのソフトですので、非常に高度な編集が可能です。業界標準のソフトになっているため、作成したファイルはそのまま印刷会社に入稿することができます。
 このソフトの詳しい使い方については、販売元のアドビ社のホームページに掲載されている「入門ガイド」「活用ガイド」が参考になります。  パンフレットの制作に入る前に、学生に簡単な説明をしたのですが、なかなか理解しにくかったようです。そこで以下では、このソフトを使い始めるにあたって最低限知っておくべきことや、パンフレット制作の作業に役立つヒントを紹介していきます。
InDesignとは何か

 プロも使うDTP用ソフトといっても、使い方がそれほど難しいわけではありません。基本的な操作は、Microsoft Wordなどのワープロソフトと似ていて、違うのは、かなり高度な編集ができるという点だけです。これはソフトの用途と関係があります。ワープロソフトが文章作成のためのものであるのにたいして、InDesignはすでに用意してある文章や画像をページにレイアウトし、仕上げるためのソフト、印刷用の仕上げのためのソフトというべきものであるため、より細かい編集が可能になっているのです。
 こうしたソフトの性格から、ワープロソフトなら自動的に処理してくれることでも、いちいちユーザ自身が行わねばならないことが出てきます。たとえば、ワープロソフトでしたら、起動してページに文字を打ち込むだけでいいのですが、InDesignではまず文字を配置する場所=テキストフレームを作成しなくてはなりません。いくつものテキストフレームを作成した上で、それら一つ一つに文章を流し込むという作業が必要になってきます。また、ワープロソフトなら、あるページが文章で一杯になったら、自動的に次のページが追加されますが、InDesignの場合は、新規ページの追加もユーザ自身が指定します1。このように面倒な操作が多いのですが、そのぶん文章の配置を自由に行えるようになっていて、たとえば、400字の文章があったとして、そのうち300字はこちらのテキストフレームに、残りはあちらのフレームに配置するということもできるわけです。もちろん、文字のフォントや配色、サイズ、字間、行間等の調整も、自由自在に行うことができます。そういったきめ細かい作業の積み重ねで、「プロっぽい」仕上がりが生まれるのです。


Adobe ならびにInDesignはAdobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびにその他の国における商標または登録商標です。
1 「環境設定」→「テキスト」の項目のスマートテキストのリフロー処理を変更することで、自動的にページ作成を行うことができます。

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