コンピューターが開発されてまもなく、コンピューター同士を電話回線でつないで、コンピューターのネットワークを組むという試みがさかんになされた。最初は、パソコン通信という形で閉じられた空間でネットワークが組まれた。現在では、世界的なコンピューターのネットワークができあがっている。インターネットは、いまでは職場や家庭からアクセスできるネットワークになっている。規模は小さいが、同じく職場や家庭で複数のパソコンをLANケーブルでつなぐ、というローカルネットワーク（LAN）が普及してきた。ほとんどの職場にパソコンが配置されて、それらがLANケーブル（または無線LAN）でつながっている。職場や学園には、たいていこのネットワークを管理する組織が存在する。われわれは、管理組織が発行するIPアドレスとIDを組織から取得して、コンピューターを利用することになる。このようなネットワーク組織においては、個人によるアプリケーション・ソフトの導入の可否や個人のメールやファイルの扱いなど、管理・運用ポリシーを明確にする（あるいは、確認する）必要がある。また、こうしたネットワーク利用で肝心な点は、こうしたセキュリティー管理とウィルスの侵入である。