社会調査工房オンライン-社会調査の方法
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7-1 結果のまとめ方
7-1-7 知ってて損のないTips(というほどのものではないが…)


エディターのススメ
 この章ではWordを引き合いに、具体的なやり方を呈示していますが、実は私は文章を書く最初の段階ではWordは使用していません。使うのは文章内容がある程度でき上がった後、レイアウトしたり、テキストボックスを作成するときなど、ほぼ仕上げの段階だけです。
 書いているときはエディターというものを使用しています。これは元来プログラムを書く人が使っているアプリケーションですが、文字修飾やレイアウト・整形といった機能はほとんどありません。しかし、あっという間に起動し、あっちこっちに飛ぶ、検索する、印刷するといった動作が比較にならないくらい軽快です。
 私のように、文章をあちこちから書く、同時にいろいろな仕事していて思いついたときに即座に書く25、という人間には最適です。軽快に動くエディター、皆様にも推奨いたします。Windowsでも多くのエディターがフリーウェアとして出回っていますし、Macでも同様です。ただし、Windows付属の「ライト」は確かにエディターですが、多分卒論程度の大きさの文章では、開くことのできるファイルの限度(32K)を超過し、使えないと思います。
 えっ、註はどうするかって?カンタンです。本文とは別に註専用のファイルを作成しておき、同時に開いて書き進めるか、下記の[ウィンドウの分割]を使えば作業になんら支障はありません。カーソルを指定場所に置き、[挿入]→[脚注]を選択した後、別ファイルなり文末にある註の文章をカット&ペースト、コピー&ペーストすればいいのです。

ウィンドウの分割
 エディターでもWordでも、ウィンドウを分割し、1つの文書の2つの箇所を同時に表示し、いったりきたりできます。
 私のように、あちこちから注意力散漫に執筆する人間26には大変重宝な機能ですし、そうでなくとも、前に書いたところを参照する、本文を書いているときすぐに註も書く、といった形で手間を省きます。利用してみてください。固定したいところにカーソルを置き、[ウィンドウ]→[分割]で指定してください。

繰り返し
 ここまで、字体を変え大きさを変え、ぶら下げを指定し、両端を変え、とさまざまな文章整形を説明しましたが、その都度一つ一つやるのは面倒なものです。
 そこで、同じ作業はまとめてやることを念頭に置いて下さい。[編集]→[繰り返し]を使ってください。一つの範囲を選択し何らかの作業をする、次に新たな範囲を指定し、この[繰り返し]をやって下さい。大分手間が減ります。メニューからいちいち選ぶのが面倒なら、ショートカット(Macの場合は[コマンド+Y]、Windowsの場合[ctrl+Y])を使えば格段に能率が上がります。これは絶対に覚えておいて損のないショートカットです。これを使えば、範囲指定→[ctrl+Y]→範囲指定→[ctrl+Y]…と、動作が2つくらいは減ります。また範囲指定が必要ない作業ならキー一発で繰り返し動作が行えます。
 なお、[ctrl+Y]や[コマンド+Y]は下記の[元に戻す]と同様、直前に使用した機能だけが対象ですが、カーソルを動かす、頁をめくるといった基本的操作をはさんでも有効状態のままです。

「しまった!」というとき
 たいていのソフトには[元に戻す]ということ、[undo]が可能です。直前にやった機能の結果をなかったことにするものです。Macでは[コマンド+Z]、Windowsでは[ctrl+Z]です。
 ただし、直前の動作のみです(ソフトによっては無限に[undo]、保存するまで[undo]、終了するまで[undo]ができるものもあります)。他の作業をすると無効になります。ただし、カーソルを動かしたりページを移動したりといった基本動作ではまだ有効です。このあたり[繰り返し]と同じです。
 初めてで自信はないがやってみようというとき、結果が「しまった」という事態に陥ったら、慌てずすぐに上記のキーを押してください。

機能のカスタマイズ
 それ以外にもほとんどの機能にキーボードからのショートカットが割り当てられていますし、独自に割当をすること(カスタマイズ)もできます。頻繁に使う機能はボタンに割り当てた方が利口です。[ツール]→[ユーザー設定]で中身をじっくり見てください。とにかく、自分で使いやすいように設定してください。
機械は機械、ソフトはソフトです。道具として飼い慣らさないと損です。

25 いつもそういうわけではない…
26 何度もいうが、いつもというわけではない…

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