5-2 事例編―ロンドン、都市の地域社会、コミュニティセンター
調査の始まり/疑問を言葉にする
5-2-5 雑多な疑問を言葉にする ― 2002/03年
入手資料のリストアップとファイリング
日本に持ち帰った出版物やさまざまなドキュメントは、リストをつくり、資料の内容の要約を記しておいた。
グローブ・ネイバーフッド・センター:ドキュメント1970〜80
グローブ・ネイバーフッド・センター:ドキュメント1990〜
『ネイバーズW6』(1973〜95)、バックナンバーコピー
現運営委員会議事録、会計報告2001〜
グローブ・ネイバーフッド・センター参加日誌(2001〜02)、イベント資料
ロンドン滞在日記2001〜02
文献、テープ、ビデオ、CDなどのリストをつくる
(入手できなかった資料についても記録しておく)
多様な文書を整理しファイルする
雑多な疑問を言葉にする
資料を整理しながら気がついたことをメモする。分かったことだけでなく、何が分からなかったのかを記しておく。次々と生じる疑問を無理に系統だてて整理しようとせずに、雑多なままおいておくことも大切である。今は雑多な疑問であっても、その後のインタビューや日常会話、他の資料などから得た情報と連結してゆくことがある。
いろいろな疑問
「収拾がつかない」/再検討のチャンス
どのような調査研究にも時間的な制約があります。一定の時間内に成果をまとめるためには、ある程度、調査の焦点を絞って情報を収集する必要はあります。それでも、時には調査研究が「収拾がつかない」状態になることも、調査者の考え方や調査枠組を再検討するよい機会です。焦らずに、調査記録や資料と向き合いましょう。