社会調査工房オンライン-社会調査の方法
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3-0 はじめに 〜ようこそ観察法の世界〜
3-0-1 このパートの使い方

構成と使い方
 この観察法のパートは、「観察法を知る」「調査を企画する」「観察を行う」「分析を行う」「表現する」の5つのステップで構成されています。また、各ステップは、それぞれ「概論」→「このステップの目標」→「技術編」→「実習課題」という5項目が含まれています。ここでの目的は、観察法の何たるかを学ぶというだけでなく、「ひととおりのことをやってみよう!」という点にあります。したがって、この5つのステップ、5つの項目を順に進めて行くことで、大小2つの課題を行い、観察法の大きな流れを体験的につかむことになるでしょう。
 もちろん、各ステップは独立して書かれていますから、必要なときに必要な箇所だけを読むということでも構いません(3-0-3:FAQ)。「Example」では、学生レポートという“等身大の事例”も他のパートに比べて多く掲載しています。これらだけをながめてみるのもいいでしょう。さらに、少し立ち止まって考えて欲しい箇所には、「Think!」があります。
 調査を学ぶ際に大事なことは、教科書やテキストを読み、考えることだけでなく、自分の頭と五感を総動員して、実際に自分で調査の全過程をやってみるという点にあります。観察法は、特にそうしたことから学ぶことが多いはずです。

掲載する学生レポートについて
 このパートでは、実際に1年生の実習(社会学・人類学実習)で書かれた学生レポートを、本人の承諾のもとに数多く掲載しています。実際に書かれたレポートですから、必ずしも“完璧”なものではありません。数多くの見習うべき点があると同時に、もっと深く考えるべき点や改めるべき点も含んでいるかも知れません。
 私たちが学生レポートを掲載しようと決めたのは、決して“模範的なガイドライン”を示すためではなく、自分がレポートを作成する際に“考えるきっかけ”として欲しいと思ったからです。したがって、これらのレポートにはあえてコメントをしていません。実習の過程で一緒に議論しようと思います。以上の点に留意して、大いに活用してください。

注意!
 このパートでは、「カメラ」を使用します。使用するカメラは、デジタルカメラでも、携帯電話のカメラでも、フィルムカメラでも、使い捨てカメラでも何でも構いませんが、撮った写真は「デジタルデータ」として使用できるようにしておくと便利です。フィルムの場合、現像の際にCD-Rに取り込む、スキャナで読み取るなどの方法でもデジタル化が可能です(3-1-3:技術編1:観察法とカメラ)。


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