• 「フィールドワークとは」
  5-1基本編の総論をまとめました。フィールドワークとは何だろう？身近な現場からその営み、方法論、要点を考えます。フィールドワークの諸段階において改めて読み直してください。その時々で、あなたの意見が変わるかもしれません。
  5-1-1 フィールドワークとは、5-1-2 二重のカルチャーショック、5-1-3 フィールドワークの６つのポイント
• 「構想・企画・実践」
  卒業論文やゼミ論文制作にそろそろ着手しなければならない、どこから始めればよいのか、と悩んでいる人へ、一度に考えようとせず、次元を分けて構想、企画をねり、実践に向けて具体的に調査を設計、準備してゆきましょう。
  5-1-4 フィールドワークの始まり―関心を言葉にする、5-1-5 構想を組み立てる―多角的なアプローチ、5-1-6 実践のための企画･調査設計、5-1-7 周到な準備―あたって砕けるな
• 「収集・記録・発信」
  あなたの関心を、まずは動きながら、記録しながら考えてみようとする人へ。心身の感覚を意識して情報を集める技法、こつ、心得をさまざまな角度から紹介します。記録と向きあい、問題点を整理し、発信するプロセスも大切です。
  5-1-8 記録と資料化、5-1-9 いろいろな「みる」、5-1-10 いろいろな「きく」、5-1-11 集める、組み合わせる、5-1-12 記録と向き合う、伝える
• 「安全・関係・時間」
  フィールドワークの現場での諸問題や人と人との関係、さまざまな時間との付き合い方について考えてゆきます。個人的な悩み、体験として対処するだけでなく、フィールドワークを問題化しともに考えるヒントを探りましょう。
  5-1-13 安全、5-1-14 人と人との関係、5-1-15 フィールドワークと時間

＊各小節には表頁に概説と図版が、奥頁には学生からのコメント、Try!、講義のすすめ方、Exampleなどがあります。あわせて参考にしてください。

＊学生からのコメントは、甲南大学2003年度から2005年度の社会調査法IIと2005年度カルチャー領域特論IIの受講生の意見です。各学生のレポートの文体、ことばを基本的にはそのまま採用しています。講義のすすめ方は、50人から200人ほどの受講生に普通の教室で講義をする場合の事例です。

＊Exampleに立石尚史「落書き（グラフィティ）を“みる”」（5-1-9）を掲載しています。フィールドワークを具体的な事例から楽しんで学んでください。